●ベトナム ロブスタG-1
最近、お客様からエスプレッソについてのお問い合わせが非常に多くなってきています。
「クレマが立たない」、「トロっとした甘みがない」等々です。
それもそのはず、通常当店などのコーヒー豆店やコーヒーチェーン店等で販売している珈琲豆は「アラビカ種」という種類で、香りや酸味が強くドリップ式抽出に向いています。
片や、カネフォラ種(ロブスタ種、以下ロブスタ)はずっしりとした重い苦みとクレマ(油成分)が多く、ドリップ式抽出にはあまり向かない品種です。
ではなぜロブスタが流通しているかというと、インスタントコーヒーや缶コーヒーの原料としてや、エスプレッソ用として利用されています。
ドリップ抽出用のアラビカ種の豆をご家庭のエスプレッソマシンで抽出しても、上にほんのちょっとしかクレマが立たないと思います。
しかし、ナポリに代表される南イタリアで飲まれる本場のエスプレッソは、たっぷりのクレマが非常に濃厚でコクと苦みが際立っています。
これは、アラビカ種にロブスタ種をブレンドしているからです。
濃厚なクレマの上に砂糖をかけ混ぜて溶かしながらごく少量のエスプレッソを飲み、最後に底に残った砂糖をスプーンを使ってすくって食べるのが本場南イタリアのエスプレッソの飲み方です。
当店でもエスプレッソ用ロブスタを「不定期」ですが販売いたします。
コクと苦みが非常に強く、酸味はありません。
エスプレッソ用としてアラビカ種とブレンドすると、トロっとした非常に濃厚なクレマと、コクと苦みが際立つ、本場南イタリア式のエスプレッソになります。
あえてドリップで飲むなら、コンデンスミルクを入れてベトナムコーヒーにしてみるのはいかが?
焙煎度合いは、フレンチローストす。